母ちゃん家の本棚ブログ

エッセイ、小説、パニック障害の前向き克服記録などを掲載してます☆30代2児の母です。よろしくお願いします(*^^*)

夢をあきらめるということ

【幼き日の夢】

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小さい頃の夢…
幼き頃の夢を叶えた人って、きっとほんの一握りなんだろう。


ちなみに、一番最初の私の夢は、セーラームーンになる事だった。

あの頃は美少女戦士の事で頭がいっぱいで友達と協力して戦っては悪の組織を倒す自分の将来に胸躍らせていた。


それから何度夢が変わっただろう…。


ある時は医者になりたかった。
決して優秀では無かったし、そもそも文系だったけれど。おそらくドラマの影響だ。


ある時はアナウンサーになりたかった。
決して容姿端麗でも滑舌が良い訳でもなかったけれど。フジテレビの女子アナに憧れていたのだ。


思えば、高校受験も大学受験も、割と高望みの学校を志望していた。


「難しいだろうな…」とは思っていたけど、その夢が私の努力するエネルギーになっていたのは事実だ。


そして、ありがたい事に両親は一度も私の夢や希望の学校に対して「無理だよ」とは言わなかった。


【親心と子供の夢】

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親になってみた今、


自分の両親が今まで私の夢や希望に対して決して口を挟まず応援してくれていた事に心から感謝している。


そして、それがいかに難しい事だったのかが今になって分かるのだ。


思い返せば、大学受験、自分の偏差値とは20も違うような大学を受ける為に田舎から東京の会場まで一緒に着いて来てくれた。


「滑り止めは受けなよ」とは言われたものの、志望校を変えなさいと言われなかった。


私が親だったらつい言ってしまうだろう。
「そんなの無理だから諦めなさい」と…。


でも、実際に両親が見守ってくれたからこそ分かる事がある。


それは…、自分で気が付いて諦めるのと、人に言われて諦めるのでは後の考えが大きく変わってくるという事だ。


【人に言われて決める道と自分で下す決断】

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たとえ無理だと分かっていても、自分で下した決断なら、

後々「自分で決めたのだからしょうがない」と腹をくくる事ができる。


一方で、周りから「どうせ無理だから、こっちにしなさい」と決めた道は、

“あの時こうしておけば…”と後悔したり、
“こうなったのも〇〇のせいだ”と人に責任を押し付ける事が出来てしまう。


そうは分かっていても、
子供が目の前で失敗する事が分かっている時、つい先回りしてしまうのが親心の厄介なところだ。


【息子(饅頭太郎)の運動会】

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親になってから、よかれと思って子供の目標に口を出そうとした経験が私にもある。

息子(饅頭太郎小1)が年長の時の話だ。

時は秋。運動会の練習真っ只中の時期だった。


「僕、リレーでアンカーになろうと思って」
饅頭太郎が保育園の帰り道、目を輝かせて言った。


太郎の保育園では、年長になると運動会でチーム対抗のリレーを行う習わしになっている。

毎日練習して作戦会議までして行う本番は、観客の大人も興奮する程のメイン競技だ。


ちなみにアンカーはご存知の通り最終走者で、なおかつ他の人はトラック1周なのに対してアンカーだけはトラックを2周するという、

勝敗を左右する大事なポジションだ。


それに立候補したいと言う…。

だが、
太郎は親の私が、どう贔屓目に見ても決して運動が出来るタイプではない。。

早く走りたい気持ちが前のめりになって、上にぴょこぴょこ飛び跳ねたように走っちゃうタイプ。


それでも自信とやる気だけは人一倍の全力ボーイ!!それが饅頭太郎だ。。


私は葛藤した。

太郎には可哀想だが
「もっと早い子がなった方が良いんじゃない?」と言った方が良いのではないか…と。


もし、万が一太郎がアンカーになってチームが負けるような事があればチームに迷惑がかかるし、本人も傷付くのじゃないか…と。


【子供達の作戦会議】

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「僕、やっぱりアンカーは辞める事にした」

園から帰ってきた太郎が唐突に言った。

何があったのか聞いてみると…、


何度練習のレースをしても勝てない太郎達のチームは、“どうにか勝ちたい”と子供達だけで作戦会議をしたらしい。


その中で、「足の速い子と走るのが苦手な子を交互にして走者の順を決めたらどうか?」

という事になったようだ。


子供って残酷な所があるなと思ったわけだが…、

その話合いで決めた走者順。太郎は前後が足の速い子で挟まれたらしい。


そこで彼は気付く。
「あ、僕、思っているより足速く無いんだ」と…。


親としては聞いた時ちょっぴり切なかったけれど、「チームで1位を取りたいからアンカーは僕よりもっと足の早い子が良いと思う」と太郎は言った。


【諦めるの意味】

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“諦める”って言葉はネガティブに捉えられがちだけど…

明らかにする。つまびらかにする。いろいろ観察をまとめて、真相をはっきりさせる。という語源がある。だから、決してネガティブなだけの言葉ではないはずだ。


今回の太郎の事でも、
自分の思っていた夢や希望と現実とのギャップに気付き、それが明らかになった。


結果として、最初の希望は叶わなかったけれど、“アンカーをしたい”という目標は、彼にとって頑張るエネルギーになっていたハズだ。


【太郎とリレー】

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アンカーを諦めてからも、太郎は走る練習を彼なりに頑張っていた。“チームで勝ちたい”からと。


運動会当日、そんな経緯があったのを知っていたから、太郎のリレーチームが大逆転で見事1位になった時は胸に込み上げてくるものがあった。


チームが優勝して、太郎が嬉しく飛び跳ねる姿を見たら、「口出しせずに見守って良かった」と心から思った。


難しい事だけれど…子供を信じて、見守る。
やはり、これが大事なのだろう。


【子供の夢】

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これから、いくつ夢を描くのだろう?

そして、その夢に向かって、どんな努力をするんだろう?


それが叶っても叶わなくても、私はすぐ傍で一番の応援者でいたい。

この夏、娘(おかめ花子4才)が

「私、カブトムシのオスになりたいんだよね」
と言った。


数々のしがらみがあるだろうが、
母ちゃんは全力であなたの夢を応援しようと思う!!

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